第8回 広島県循環器緩和ケア研究会のご案内

広島県脳卒中・心臓病等総合支援センターよりお知らせです。

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第8回 広島県循環器緩和ケア研究会のご案内

広島大学大学院医系科学研究科循環器内科学教授
                     広島県脳卒中・心臓病等総合支援センターセンター長
                                        中野 由紀子

拝啓  秋冷の候、皆様におかれましては益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。

 広島県では、平成 30 年度より「心臓いきいき推進事業」の一環として「循環器緩和ケア研究会」を立ち上げ、心不全をはじめとする循環器疾患を抱える患者様への緩和ケアの普及と啓発に取り組んでまいりました。令和6年度からは「広島県脳卒中・心臓病等総合支援センター事業」が本格始動し、昨年度より脳卒中領域も対象に加わったことで、より幅広い視点から循環器緩和ケアを検討できる体制が整いつつあります。
 本研究会は、多職種が連携し、患者様の身体的・心理的・社会的な苦痛に寄り添いながら、質の高いケアを実践するための学びと交流の場として、その意義を深めております。第 8 回となる今回は、現場の実践報告や最新の知見を共有し、循環器緩和ケアの今後を共に考える貴重な機会となることを願っております。
 脳卒中患者に対する緩和ケアは、その必要性が指摘されながらも十分に普及していないのが現状です。いまだ確立された体系がなく、後遺症に伴う苦痛や困難に寄り添う姿勢が求められております。また心臓病領域においては、左心補助人工心臓を永久使用する治療:Destination Therapy(DT)の保険償還により、重症心不全患者に対する治療選択肢が広がる一方で、補助人工心臓を植込んだ患者が在宅で過ごすことを支援せざるを得ない時代が到来しつつあります。こうした現状を踏まえ、今回は意思決定支援や ACP(Advance Care Planning)をテーマとした講演を企画し、皆様と共に課題と今後の展望を考える機会といたしました。
  ご多忙とは存じますが、ぜひお誘い合わせのうえご参加賜りますようお願い申し上げます。

広島県脳卒中・心臓病等総合支援センターホームページ

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