令和7年度 重点業務
職域の拡充に向けた取り組み
当会では、令和5年度の組織改正にともない、役員以外の会員から協力を得て機動的に種々の課題に取り組みやすくするため、執行委員会の枠組みを設けました。令和5年度には、地域ケア会議や介護予防事業など地域包括ケアシステムへの参画を推進する地域包括ケア対策委員会のみでしたが、その後、脳卒中・循環器病対策基本法に基づく職能の役割を推進する循環器病対策委員会、第14次労働災害防止計画で示された高年齢労働者の労働災害防止対策に理学療法士の活用を推進する産業保健領域対策委員会、公益財団法人運動器の健康・日本協会が内閣府や文部科学省と連携を図りながら構築された認定スクールトレーナーの養成と協働を推進するスクールトレーナー推進委員会、地域医療介護総合確保事業の枠組みで参画する高度医療リハビリテーション人材育成事業執行委員会を設置しました。令和7年度は、これらの委員会の活動を通じ、職域の拡充に向けた取り組みを行います。
支部活動の一体的広報による事業の持続的改善
令和5年度の組織改定にともない、支部長が理事に就任するとともに担当業務執行理事のもとに支部協議会を設置し、各支部の好事例を共有しながら可能な事例は標準化する試みを行ってきました。その中で、特に施設間連絡会と新人歓迎会は全支部で実施する状況になったことから、これらの実施目的を改めて周知するとともに、各支部の実施計画を取りまとめて一体的に広報することで、会員への周知を促進するとともに、各支部の好事例を共有しやすくし、持続的な事業の改善を図ります。
入会率の維持・改善
令和6年度、新人オリエンテーションを対面で内容を拡充して開催したり、各支部で新人歓迎会を開催したりして新入会員の促進を図りましたが、会員数は維持レベルにとどまっているのが現状です。入会率を算出する際の分母をどのように規定すべきか難しいところですが、少なくとも現に理学療法士の名称を用いて働いている人は入会してほしいというのが当会の考えです。引き続き、新人オリエンテーションや新人歓迎会により新卒者の入会を促すとともに、支部による施設間連絡会などで未入会者の現状を共有・分析し、入会率を維持・改善させる取り組みを模索します。