本文へスキップ


公益社団法人 広島県理学療法士会 備北支部

学会長挨拶

CEO






第19回広島県理学療法士学会
学会長  
井上和章
庄原赤十字病院


 19回広島県理学療法士学会を平成26126日㈯・7日㈰に、安芸高田市民文化センター「クリスタルアージョ」にて開催するにあたり、一言ご挨拶申し上げます。

今回の学会テーマは「多様な視座に学ぶ 今、理学療法士はどのように見られているのか」としました。わが国に理学療法士が誕生してほぼ半世紀が経過しました。その間に社会の情勢やニーズは大きく変遷し、理学療法士には当初の整形外科での後療法的な役割から、チーム医療の一員として様々な医療分野に関与することが求められるようになってきており、現在では、それが当然のこととして受け止められています。また、疾病予防や健康増進といった幅広い領域での対応も求められるようになってきました。地域包括連携にみられるように、他職種との連携はもはや当然のことと認識されています。こうした状況の中で私たち理学療法士に向けられる目は、果たしてどのようになっているのでしょうか。必ずしも好意的なものばかりではないかもしれません。ここで今一度立ち止まり、様々な視座からの提言に耳を傾け、私たちの果たすべき役割やあるべき姿を再考してみたいと思います。

テーマにある「多様な視座」とは、大別して以下の三つを念頭においたものです。まずは医療・福祉関係の専門職種における視座です。連携・協同にあたり他職種は理学療法士に対して、どのような思いを持ち、何を求めているのか、特別講演、シンポジウムを通して忌憚のない意見を伺いたいと思っております。次に、10万人を超える規模となった私たち理学療法士の中にも、独自の考えや熱い思いを胸に秘めた仲間がいます。同じ理学療法士の視座からも、現状に対する率直な意見を求め、理学療法士の進むべき方向について教育講演の中で熱く語って頂く予定です。そして最後に、私たちの関わるクライエント、一般市民の視座から捉えられた理学療法士です。社会の中で私たちはどのように受け止められているのでしょうか。私たちはその思いを正しく理解できているのでしょうか。市民公開講座でみなさんと一緒に耳を傾けてみたいと思います。

本学会では一般演題とともに以下の様な企画をご用意しました。テーマに関連して述べましたように、特別講演、教育講演、シンポジウム、市民公開講座、とともに、今回は初の試みとしてディベートを取り入れました。「朝から熱血討論会」と銘打った企画の中で繰り広げられる熱いバトルは、皆様の記憶に刻みこまれるものになるはずです。ご期待ください。

なお、一般演題には新人発表のセッションを設け、県学会の目的の一つである若手への登竜門としての役割についても配慮しています。どうぞ、この機会を利用して最初の一歩を踏み出してみてください。

さて、会員の皆様はご承知のことと思いますが、本学会は県内11支部の持ち回り担当で毎年開催されてきました。しかし、会員数の増大に伴う学会開催可能施設の制限等、様々な理由によりこの体制の見直しが必要となりました。次回、第20回学会からは運営主体を執行部持ち回りで、開催場所も一定の会場に固定化される予定となっております。すなわち、今回担当する私たち備北支部にとっては、最後の学会開催となるわけです。前回から、およそ10年ぶりの担当ですが、当支部は80数名と県内11支部中、最少人数(しかし、最大面積)であることに変わりはありません。けれども、支部会員の結束力は他のどの支部にも負けないものと自負しております。備北支部会員の総力を結集して準備に取り組んでおりますので、多数の皆様のご演題とご参加をお願い致します。

なお、開催地となる安芸高田市吉田町は、昨年Jリーグ連覇を成し遂げたサンフレッチェ広島の練習拠点がありマザータウンとなっています。その安芸高田市を舞台とした本学会が、Jリーグ史に刻まれる〝3連覇〟という偉業達成の祝勝ムードに包まれた中で開催できれば…、と強く願っている次第です。私たち備北支部会員一同もサンフレッチェ広島のスローガンのごとく、強い「団結(2012)」力で「一丸(2013)」となり、学会成功へ向けて「全力(2014)」で取り組んでまいりますので、一人でも多くの皆様に安芸高田市まで足をお運び頂くようお願い申し上げます。


大会事務局

事務局長 槙原伸一
市立三次中央病院

2014jimu@hpta.or.jp