認定理学療法士に聞くNo.1

認定理学療法士に聞くNo.1

新人教育プログラムを修了して、さらなる高みを目指す理学療法士がいます。
そのような理学療法士は認定理学療法士を取得し、その数は年々増加しています。

日本理学療法士協会 総会員数:96,648名
認定理学療法士取得者数(延べ人数):2,254名
認定理学療法士取得者数(実数):1,958名
※2016年4月1日

 

今回は、認定理学療法士(脳卒中)を取得された川野 義晴さん(広島市立リハビリテーション病院)にお話を聞きました。

なぜ、認定理学療法士を目指そうと思ったのですか?

 

川野:最近、脳卒中の理学療法に関する講習会や書籍がたくさんありますが、主張する内容がそれぞれで違っていて、

 

「脳卒中に対する標準的な理学療法とは何だろうか?」

 

という疑問がありました。
まずは日本理学療法士協会が定めている認定・専門理学療法士制度に沿って学習することが、その疑問を解決する糸口になるのではないかと考えて認定理学療法士を目指そうと思いました。

認定理学療法士になってよかったことは何ですか?

 

川野:現時点では、認定理学療法士になって実際に何らかの利益があるわけではないですが、
認定理学療法士という一つの生涯学習過程を修了したということは、講習会に参加しただけでは得られない満足感はあります。脳卒中の認定理学療法士を受験するにあたり、脳卒中の病態や医学的な治療など幅広く学習する機会が得られたことも良かったです。
あとは、自分も含めて認定理学療法士が広島県内に増えれば、県士会、あるいは各支部主催の研修会で認定理学療法士が講師を務める機会を増やすことができます。それによって、研修会参加者に新人教育プログラム(以下、新プロ)や認定・専門理学療法士のポイントを付与することが可能となるので、県士会の事業や広島県に認定・専門理学療法士の制度を広げていくことに貢献できるのではないかと思います。

認定理学療法士になるまでに大変だったことはありますか?

 

川野:実は、私が新プロを修了したのは理学療法士10年目くらいなんです。今は新プロを修了することは当たり前かもしれないですけど、私が理学療法士になった当時はそんな感じではなかったです。

 

「・・・」

 

いや、しかし、新プロ修了が遅かった一番の原因は、これはお恥ずかしい話ですが、私自身に理学療法に対する意識や興味が低かったことですね・・・。
だから、まずは新プロをなんとか早く修了させるために県外の新プロ研修会にも行き、それから認定理学療法士の受験に必要なポイントを取得するために講習会に行くことになったので、それは少し大変でした。

今後、認定理学療法士としてどのようなことを頑張りたいですか?

 

川野:脳卒中患者に理学療法でしていることは曖昧なことが多いので、それを少しでも明らかにしていきたいです。今、数名の有志で、当院を退院した脳卒中患者のデータを蓄積しています。入・退院時の基本動作、ADL、装具作製の有無等、それらのデータから何かしら見えてくるものがあるかもしれません。今年度は、そのデータを元にした報告を後輩数名が学会で発表する予定です。診療をただ行うだけではなく、学会発表等を通じて自分達の行ってきた診療の振り返りをする、そんな活動をどんどん増やしていきたいです。その積み重ねが、脳卒中患者に対する理学療法の曖昧さを少なくしていくのではないかと思います。
あと、これはある先輩理学療法士から言われたことですが、

 

「これからは前向き研究をしないと!」

 

と助言を受けました。残念ながら、まだアイデアがないのですが...
今後、前向き研究にも取り組んでいけるように日々勉強、研鑽をしていきたいです。

ページトップ